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当院が対応している保険内診療について

診療内容一覧

アトピー性皮膚炎

皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
子どもの頃に発症することが多く、成長と共に症状は改善していくことが多いですが、成人でも1~3%の人が罹患しています。
遺伝やアレルギーを起こしやすい体質などが発症に関与しており、喘息や花粉症などアレルギーによる病気を併発しやすいです。
治療は完治させる方法は現在のところ見つかっていませんが、治療がほとんどいらなくなる寛解という状態をめざします。
当院では、塗り薬ではステロイド軟膏の他、タクロリムス軟膏など最近は新しいタイプの外用剤も使います。飲み薬は、抗アレルギー剤・漢方薬・免疫抑制剤などを用います。また、紫外線療法や生物学的製剤という注射薬も用います。
難治でコントロールが難しい場合、相談の上、はびきの医療センター・市立東大阪医療センター・大阪回生病院などに紹介します。

かぶれ・湿疹

皮膚に刺激物質やアレルゲンが接触したり、摩擦や乾燥などで皮膚が傷ついたりすることで起こる皮膚の炎症です。
赤みやはれ、水ぶくれ、びらん、かさぶたなどの症状が現れます。
炎症を抑えるステロイド薬や保湿剤などの外用薬が用いられることが多いです。

かぶれの場合は原因となる物質や刺激から遠ざけることが予防や治療の基本になります。
当院でも原因を探すために、血液検査やパッチテストをおこないます。

乾癬(かんせん)

皮膚の表面にある角質が異常に増殖し、赤みを帯びた盛り上がった皮膚に銀白色の鱗屑(りんせつ)ができる慢性的な皮膚疾患です 。
遺伝的体質と様々な環境要因が複雑に影響しあって、免疫のバランス異常が起こり発症すると考えられています 。
髪の毛が生える頭皮や摩擦を受けやすい肘、膝などに多く出現します 。
尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、滴状乾癬などのタイプに分けられます 。
完全な治療法は見つかっていませんが、対症療法によって症状のない状態を保つことができます 。
治療法には、部分的なところに治療を行う局所療法と、全身に向けて行う全身療法があります。
当院では外用薬や紫外線療法、内服薬(アプレミラスト・シクロスポリン)を用います 。
上記で効果がなく生物学的製剤という効果のある注射薬が必要な場合は、基幹病院に紹介します。

乾燥肌

皮膚の水分や油分が不足し、皮膚のバリア機能が低下することで起こる皮膚のトラブルです。
かゆみや粉ふき、ひび割れ、しわなどの症状が現れます。
体質のほか、年令や季節、生活習慣などが原因となります。
治療は、保湿剤や化粧水などで皮膚に水分や油分を補給することが基本です。

蕁麻疹(じんましん)

皮膚に赤く盛り上がった発疹や水ぶくれが急に出現し、強いかゆみを伴う皮膚の反応です。
食物や薬物、花粉やダニなどのアレルゲンによって起こる場合や、ストレスや寒暖差などの身体的刺激によって起こる場合があります。
発疹は数時間から数日で消えることが多いですが、何度も再発する場合もあります。
治療は、原因となる物質や刺激が分かる場合はさけることと、抗アレルギー剤を服用することが基本です。
呼吸困難や意識障害などの重篤なアナフィラキシー反応を起こす可能性もあるため、注意が必要です。
当院では、必要に応じて血液でのアレルギー検査を実施し、抗アレルギー剤やアドレナリン注射薬(エピペン)の処方、生物学的製剤(オマリズマブ)の注射や処方も行います。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水疱瘡(みずぼうそう)にかかったことがある人の体内に潜んでいる水疱瘡・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで起こる皮膚の感染症です。
体幹や顔、四肢などの神経の走行に沿って、赤い発疹や水ぶくれが一方向に並んで現れます。
痛みやかゆみ、しびれなどの神経症状を伴うことが多く、発熱や倦怠感などの全身症状も出ることがあります。
治療は、抗ウイルス薬や鎮痛剤などの内服薬や外用薬が用いられます。
水ぶくれが乾いてかさぶたになるまでに2~4週間かかることが多いですが、神経痛が長期間残る場合もあります。
痛みが強く残る場合は必要に応じて、麻酔科・ペインクリニックを紹介します。

たこ/魚の目

皮膚に摩擦や圧力が加わり続けることで、角質層が厚くなってできる皮膚の異常です。
たこは皮膚表面に広がった角質層の盛り上がりで、魚の目は角質層の中心に穴が開いています。
痛みや違和感を感じることがあります。
原因となる摩擦や圧力を取り除くことが予防や治療の基本です。
当院では、角質層が分厚くなったところを除去したり、やわらかくする外用治療をおこなっています。

脱毛症

髪の毛や体毛が一部または全体的に抜け落ちてしまう皮膚の異常です。
原因は様々で、遺伝的要因やホルモンバランスの乱れ、ストレスや栄養不足、皮膚の感染症などが考えられます。
種類には、男性型脱毛症、円形脱毛症、びまん性脱毛症などがあります。
当院では、原因に応じて内服薬や外用薬、育毛剤などを用いたり、紫外線照射をおこないます。

ニキビ(痤瘡)

皮脂腺の分泌物や老廃物が毛穴に詰まって起こる皮膚の炎症です。
顔や背中、胸などに赤く盛り上がった発疹や黒ずみ、膿が溜まったものなどが現れます。
原因は様々で、ホルモンバランスの乱れやストレス、食生活や睡眠不足などが考えられます。
無理に潰したりすると跡が残ったり感染症を引き起こしたりする可能性があるため、注意が必要です。
治療は、洗顔や保湿などのスキンケアや、抗生物質や漢方薬などの内服薬や毛穴のつまりを防ぐ外用薬を用います。

白斑(はくはん)

皮膚の一部に色素がなくなって白くなる皮膚の異常です。
原因は不明だが、自己免疫反応によって色素細胞が破壊されると考えられています。
手足や顔などに不規則な形で現れます。
治療は、ステロイド薬や免疫抑制剤などの内服薬や外用薬や、紫外線療法や移植手術などが行われることがあります。
完治することは難しいですが、自然に回復する場合もあります。

ヘルペス

ヘルペスウイルスによって起こる皮膚の感染症です。
口唇ヘルペスは唇や口周りに、性器ヘルペスは性器周辺に小さな水ぶくれができます。
痛みやかゆみを伴うことが多く、発熱やリンパ節のはれなどの全身症状も出ることがあります。
一度感染すると完全にウイルスを除去することはできず、ストレスや免疫力の低下などで再発する可能性があります。
治療は、抗ウイルス薬の内服薬や外用薬を用います。頻発する場合は、PIT療法という内服法をおこないます。

ほくろ・粉瘤(ふんりゅう)

ほくろは色素細胞の集まりで、茶色や黒色で平らまたは盛り上がっています。
粉瘤は皮脂腺の出口が詰まって皮脂が溜まったもので、白色や黄色で丸く盛り上がっています。
ほとんどの場合は無害ですが、大きくなったり痛んだり出血したりする場合や、悪性化の可能性がある場合は医師に相談する必要があります。
治療は、レーザーなどで焼いたり、メスで切除したりする方法がありますが、当院では原則として、近医形成外科への紹介をおこなっています。

とびひ

細菌によって起こる皮膚の感染症です。
手足や顔などに赤く盛り上がった発疹や水ぶくれができます。
痛みやかゆみを伴うことがあります。
他人に感染する可能性があるため、衛生管理に注意する必要があります。
治療は、抗生物質の内服薬や外用薬を用いることが多いです。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニという寄生虫によって起こる皮膚の感染症です。
手足や体の皮膚に細かい赤い発疹や水ぶくれができます。
強いかゆみを伴うことが多く、夜間に悪化することがあります。
他人に感染する可能性があるため、衣服や寝具などの消毒や交換を行う必要があります。
当院では、抗寄生虫薬の内服薬や外用薬を用います。

みずいぼ(伝染性軟属腫)

ポックスウイルスの一種による感染症です。
顔や体などに中央に窪みがあり、小さく丸い盛り上がりができます。
痛みやかゆみは少ないですが、他人に感染する可能性があるため、触ったり潰したりしないように注意する必要があります。
特効薬はありませんが、摘除せずとも自然治癒する病気なので、当院では主に漢方薬の内服と外用剤で保護します。

いぼ(尋常性疣贅)

ヒトパピローマウイルスというウイルスに感染した皮膚細胞が増殖してできるもので、白色や茶色でぶつぶつとした形をしています。
手足にできることが多く、種類によっては性器周辺にもできることがあります。
痛みやかゆみを伴うことがあります。
他人に感染する可能性があるため、衛生管理に注意する必要があります。
当院では主に液体窒素治療、漢方薬内服治療をおこないます。

多汗症

多汗症とは、必要以上に汗をかいてしまう病気です。汗は体温調節や滑り止めなどの役割がありますが、多汗症では生理的な反応の範囲を超えて多量の汗をかくようになります。多汗症は、日常生活に支障をきたしたり、精神的な負担につながったりすることもあります。
2020年11月より腋窩多汗症、2023年6月より手掌多汗症の保険適応の外用剤が発売されたため、当院では主にこれらを処方しています。

当院で行う検査

検鏡検査

皮膚の垢や水疱を採取し、KOH溶液で溶解して顕微鏡で観察する検査です。
真菌感染症(水虫、癜風など)や疥癬の診断に用いられます。

血液検査

採血をして病気の診断や重症度の評価および薬の副作用の確認をする検査です。
皮膚科では、アレルギー性疾患や薬疹の診断に有用な血液一般検査や血清免疫学的検査を行います。
血液一般検査では、血液の状態を確認し、アレルギーの状態を確認します。
血清免疫学的検査では、抗核抗体やTSHなどを測定します。抗核抗体は膠原病の診断に、TSHは甲状腺の機能の評価に用いられます。また、個別のアレルギー物質に対する抗体価を確認します(→VIEW39) 。

パッチテスト

接触性皮膚炎の原因となる物質を特定するために行う検査です。
様々な物質を含んだパッチを皮膚に貼り付けて、48時間後と72時間後に反応を観察します。

ダーモスコピー検査

特殊なレンズのカメラを用いて、色素性の病気や腫瘍、脱毛症などの診断に用いる検査です。
皮膚表面だけでなく、深部(表皮内から真皮浅層)まで観察することができます。

水痘・帯状疱疹ウイルス抗原キット

痘(水ぼうそう)や帯状疱疹(たいじょうほうしん)に感染しているかどうかを調べる検査です。
帯状疱疹はおおむね視診で診断がつく病気ですが判断が難しい場合、水痘や帯状疱疹の水疱の中の液体を採取して、ウイルスの抗原を検出します。

培養検査

細菌や真菌などの微生物が感染しているかどうかを調べる検査です。
皮膚の傷口や水疱、爪などから検体を採取して、培養液や培養皿に入れて増殖させます 。
頭部白癬・爪白癬やとびひで検鏡のみで判断が難しいときに行います。
外注検査のため、1週間以上かかります。

機器を用いた治療(保険内)

当院では2つの紫外線照射器を採用しています。

エキシマライト
エキシマライト

エキシマライトとは、紫外線を利用したターゲット型光線療法です。
皮膚炎、円形脱毛症、乾癬、白斑などに効果があります。
エキシマライトのようなターゲット型光線療法のメリットは、健常部位に照射せず、症状のある部分(ターゲット)にのみピンポイントで絞って、より強い光を照射できることです。
体への影響が少なく、安全性の高い治療法と言えます。
他の光線治療(PUVA療法、ナローバンドUVB療法)と比べて、治療時間が短く、効果が出るまでの時間が早く、効果の持続期間も長いのが特徴です。
おもに週1回照射しています。

ナローバンドUVB
ナローバンドUVB

ナローバンドUVBとは、中波長紫外線(UVB)を利用した光線治療です。
乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎などに効果があります。
ナローバンドUVBは反応が早く安全性が高い治療法ですが、ピンポイント照射ができず、当院の装置では半身毎に紫外線を照射する必要があります。
照射時間は1回あたり数分~数十分程度で、多くの方は週1回程度の通院で治療を行います。

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